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コラム

DX化とIT化の違いとは?DX化を推進するメリットやおすすめツール紹介

WRITER
石井 慶
シヤチハタ株式会社 システム開発部 開発4課課長
1994年入社。入社5年後電子印鑑を共同開発したアスキー・ネットワーク・テクノロジー社に出向し何も知らなかったITの基礎を学ぶ。現部署に異動後、業務改革を実行する企業に寄り添う毎日を送っている。

今や多くの企業が検討を始めているDX(デジタルトランスフォーメーション)DX化はよく耳にする言葉ですが、IT化と同義に捉えている方も多いのではないでしょうか。本記事では、DX化とIT化の違いをご説明した上で、DX化を進めるメリットやDX推進に役立つツールをご紹介します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、企業がデジタル技術やデータを活用することで、商品・サービスやビジネスモデルを変革し、競合優位性を確立することをいいます。

多くの企業の基盤システムが限界を迎える「2025年の崖」が迫る日本において、DX化を推進しレガシーシステムを刷新することは重要課題です。2018年には経済産業省より「DX推進ガイドライン」が公表されました。DX化の実現やIT システムの基盤構築を行っていく上で、経営者が押さえるべき事項を明確にすることを目的としたガイドラインです。

参考:経済産業省 DX推進ガイドライン
https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181212004/20181212004-1.pdf

DX化とIT化との違いとは

DX化の過程においてはデジタル技術を活用するため、DX化とIT化は同じ意味に捉えられがちですが、明確に異なります。大きな違いとしては、目的、手段、推進体制の3つです。

(1)目的

DX化の目的は、デジタル技術の活用によってビジネスモデルや組織を改革し、市場で勝ち残っていける競合優位性を確立することです。DX化によって、提供する商品・サービスにはこれまでにない新たな、揺るぎない価値がもたらされます。
これに対しIT化の目的は、デジタル技術を用いて、業務効率化や生産性を向上させることなどが中心となります。IT化によって顧客への価値提供に繋がるケースも中にはありますが、影響範囲はより限定的です。

(2)手段

DX化を実現するための手段は、会社の根幹を支えるITシステム基盤の構築により、データに基づいた活動を行うこととなります。
一方IT化の手段は、ネットワークを利用する・特定のITツールを導入すること・運用することです。
DX化をする過程ではIT化が求められるため、IT化はDX化の手段の一つとも捉えられます。

(3)推進体制

DX化を推進する部署は、全社横断的にプロジェクトを推進する専門組織であることが一般的です。組織の設立、目標設計、進捗管理には経営幹部もコミットします。
IT化については、基本的には企業内における一部門など限定的となります。

(表)DX化とIT化の大まかな違い まとめ

DX化 IT化
(1)目的 競合優位性を確立するためのビジネスモデル・組織改革 業務効率化、生産性向上 など
(2)手段 基盤となるITシステムの再構築とデータ活用 ITシステム導入とその運用
(3)推進体制 DX推進の専門組織が全社横断的に実行し、経営幹部がコミット 社内の限定的な部署が実行

DX化とIoT、ICT、CX、UXそれぞれの違い

DX化はこの他、IoTやICT、CX、UXなどとも混同されやすいキーワードです。それぞれの違いをご説明します。

DX化とIoTの違い

IoTとはInternet of Thingsの略で、「モノのインターネット」と訳されます。家電製品や電子機器、自動車などといったモノをインターネットに接続し、利用者データを集めながら有効活用できるようにした仕組みです。

産業機械大手の小松製作所が採用する「KOMTRAX(コムトラックス)」というシステムでは、世界中にある建設機械をネットワークで連携し、常時監視・遠隔制御ができるようになっています。省エネにも役立ち、万が一機械トラブルや盗難、暴走などが起きても安心です。

このようにビジネスインパクトの大きいIoTの活用事例もあり、DX化の過程においてIoTがあるケースも存在します。

参考:コマツ産機 KOMTRAX
https://sanki.komatsu/komtrax/

DX化とICTの違い

ICTとはInformation and Communication Technologyの略で、IT(Information Technology)に「Communication」が加わった言葉ですが、ITとさほど大きな違いはありません。ITについては技術そのものを指し、ICTは技術を活用した情報伝達に重きが置かれています。しかし実際にはほとんど同義と捉えられており、DX化とICTの違いについてはIT化の段落で述べた通りとなります。

DX化とCX、UXの違い

CX(Customer Experience)とは、顧客が商品・サービスを購入する前〜購入後のサポートまでを含めた一連の体験を示します。
これに対し、UX(User Experience)とは、商品・サービスをまさに利用するユーザーの体験です。前述のCXの体験のほうが広範囲に及び、UXはCXに含有される形となります。

(図)CX・UXの関係性

自社商品・サービスのCXを向上させることはブランド価値の向上に繋がり、競合優位性となり得ます。そのためCXやUXも、DX化を推進するために重要な要素です。

DX化によりもたらされるメリット

次に、DX化の実現により企業にもたらされるメリットをご説明します。

働き方改革を実現できる

生産年齢人口が年々減少する日本において、生産性の向上は急務となっています。DX化が進めば大幅に業務効率化ができ、働き方改革の実現にも繋がり、同時に人材不足の解消にも繋がるでしょう。

新たなビジネス創出に繋がる

繰り返しになりますが、DX化はデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、競合優位性のある商品・サービスを生み出すことを目的としていました。これまでの前提や常識を疑い、基盤システムや組織を再構築するDX化により、顧客のため、ひいては社会のためになるような、新たなビジネスを創出することができるのです。

コロナ禍で加速するDX化

新型コロナウイルス感染拡大により、日本含め世界中で大きな変化が起きており、このコロナ禍を経てDX化はますます加速しています。続いて、コロナ禍を境に起きたDX化の動向をご紹介します。

半数の日本企業がコロナ禍を機にDX化を加速

「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査」によると、DXに着手している企業は2020年度には74%に及び、その割合は2018年度比で11%増加しています。このうち、新型コロナウイルス感染症によるDX推進の取り組みへの影響は、50%が「加速」したと回答しました。コロナ禍がDX化を後押ししている状況が示唆されています。

参考:電通デジタル 日本企業のDXはコロナ禍で加速するも推進の障壁はDX人材の育成
https://www.dentsudigital.co.jp/release/2020/1218-000737/

”密”や”接触”を回避するDX化の事例

続いて、感染症対策も兼ねてDX化を推進した事例です。

店内の混雑状況を可視化

東京都渋谷区では、密を避けながら安心して街に人が来てもらえるようにと、施設の空き状況がひと目で分かるサービスを導入しました。飲食店などの施設でセンサーが人を検知し、空き状況をインターネットで発信します。顧客は空いている店舗を確認し、選んで来店するきっかけとなります。

参考:NHK “密”回避の模索 DXで人の動きを変える
https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20210202/index.html

キャッシュレス・タッチレス決済

コロナ禍を機に、人やモノとの接触機会を減らす意識をする方が増加しました。元々日本ではキャッシュレス比率が主要国と比較して低い水準で、その浸透が課題でした。しかし、コロナ禍を機にクレジットカード、電子マネー、QRコードといったキャッシュレス・タッチレス決済の割合が増加しています。

参考:第一生命経済研究所 コロナ禍の中で浸透するキャッシュレス決済
https://www.dlri.co.jp/report/macro/155283.html

DX化の推進におすすめのツール

各社で検討が進むDX化ですが、まだ目に見えた成果を出せていない企業も多いのが現状です。そこで、DX化の推進に役立ち、比較的導入が容易なおすすめツールをご紹介します。

クラウド型のワークフローシステム

コロナ禍でテレワークを導入した企業が増加しましたが、まだ稟議書や見積書といった書類の作成・承認・回覧を紙ベースで実施している企業も多いのではないでしょうか。クラウド型のワークフローシステムを活用すれば、すべてのフローが電子化され、自宅や外出中でもスマートフォンからアクセスでき、場所や時間を問わず業務を進められます。

クラウド型の情報共有ツール

boxやGoogle Drive、OneDriveなどに代表されるクラウド型のストレージサービスは、今や企業の必須アイテムともいえます。大容量のやり取りができ、ネットワーク環境さえあれば、どこからでもデータにアクセス・共有できます。必要に応じてアクセス制限をかけることもでき、セキュリティも向上しています。

DX化の第一歩に適したShachihata Cloud

DX化は単なるIT化とは異なりますが、まずは大規模な投資をする前に、成果が見えやすく比較的簡単に実現できるシステム構築から着手すると良いのではないでしょうか。
DX化の第一歩としては、シヤチハタの提供する「Shachihata Cloud(シヤチハタクラウド)」の導入がおすすめです。Shachihata Cloudはクラウド型の電子印鑑サービスで、これまで紙で実施していたワークフローをそのまま電子化できます。30日間の無料トライアルも実施中です。ぜひこの機会にお試しください。

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