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印鑑の捨て方に要注意!正しい処分方法を解説

WRITER
石井 慶
シヤチハタ株式会社 システム開発部 開発4課課長
1994年入社。入社5年後電子印鑑を共同開発したアスキー・ネットワーク・テクノロジー社に出向し何も知らなかったITの基礎を学ぶ。現部署に異動後、業務改革を実行する企業に寄り添う毎日を送っている。

印鑑を処分する際、そのまま燃えるゴミとして捨てようとしていませんか?認印であれば100円ショップなどでも安く購入でき、それほど重要な役割もないため、捨て方についてはあまり考えたことがないという方が多いかもしれません。しかし、印鑑の中には銀行印として登録していたり、実印として登録していたり、重要な印鑑もあります。本記事では、意外と知らない印鑑の正しい処分方法をご紹介します。

印鑑を捨てる際には注意が必要

結婚などで苗字が変わったり、長期間使用して割れてしまったり、使用していた印鑑を処分することもあるでしょう。しかし、印鑑を他のゴミと同じように、そのままゴミ箱へ入れて処分するのは大変危険です。印鑑を悪用され、大きなトラブルを招いてしまう恐れがあります。

実印として登録している印鑑などを処分する際には、特に注意が必要です。実印登録されている印鑑を処分する場合には、先に印鑑の登録を破棄する手続きをしてから、新しい印鑑を実印として登録する必要があります。印鑑を処分するための正しい手続き方法を確認しておきましょう。

印鑑を捨てる際の正しい手順

まずは印鑑登録の廃止申請

印鑑登録されている印鑑を捨てる場合には、先に印鑑登録の廃止申請手続きを行うことが必要です。印鑑登録を実施した市区町村の役所へ行き、以下4つの資料を提示して廃止申請を行うことで、廃止手続きが完了します。

1. 印鑑登録廃止申請書

申請書は市区町村の窓口や、ウェブサイトから入手することができます。申請書に記入する一般的な項目は次の通りです。

(表)印鑑登録廃止申請書に記入する一般的な内容

・印鑑の登録番号

・居住地の住所

・氏名、フリガナ、性別

・生年月日

・電話番号

・窓口に来たのが本人か、または代理人か

※代理人が申請する場合には、代理人の氏名と電話番号、居住地の住所を明記し、別途委任状の提示が必要です。

・申請の理由(紛失・焼失・盗難・不要になったからなど)

2. 印鑑登録をした印鑑

繰り返しになりますが、手続き上印鑑が必要となるため、登録している印鑑を先に捨ててはいけません。

3. 印鑑登録証

印鑑登録をすると交付されるカードのことで、廃止申請時に返却が必要となります。印鑑証明書(書類)とは異なります。

4. 身分証明書類

印鑑登録の廃止申請には、本人のなりすまし防止を目的として、本人確認ができる資料が必要となります。免許証のように、公の機関が発行した顔写真付きの資格証明書であればその1点で確認が取れますが、顔写真なしの社員証や預金通帳などは2点提示して確認する必要があります。詳しくはお近くの市区町村へ問い合わせましょう。

なお、自分で役所に行けず代理人を立てる場合には、上記に加えて代理人選任届と代理人の認印も必要となります。代理人選任届けも市区町村の窓口やウェブサイトに用意されています。

印鑑の適切な捨て方

印鑑登録の廃止手続きが完了したら、実印としての効力はなくなり、処分することができるようになります。しかし悪用されるリスクがなくなるわけではないため、最後まで適切に処分しましょう。印鑑の捨て方には次の1〜4のような方法が挙げられます。

1. 自分で印面を削る方法

彫刻刀やカッターなどで、苗字などが刻まれている印面を削り取ります。印面が判別できない状態になれば、あとは通常のゴミと同様に処分して差し支えありません。硬い素材でできているため、手を切らないように注意しましょう。

2. 印章店(はんこ屋さん)で処分する方法

印章店へ依頼して、印鑑を供養する方法もあります。処分を「供養」と表現したのは、日本では古くから印鑑を大事に扱う文化があり、これまで生活を支えてきてくれた印鑑への感謝の気持ちを込めて、神社で供養する習わしがあるためです。
全日本印章業組合連合会では、10月1日を「印章の日」と制定しています。印章の日に合わせて、不要になった印鑑を供養するお祭が各地で行われます。規模の大きい有名なお祭りでは、京都の下鴨神社で開催される「印章祈願祭」があります。各地の印章店から集められた印章は、本殿で神事が行われて供養されます。組合に加盟している印章店に依頼すると、印鑑の供養を取り次いでもらうことができます。


参考:http://www.inshou.or.jp/inshou/area/festival.html

3. 神社で供養する方法

下鴨神社以外にも、印鑑の供養を受け付けている神社があります。実印として使用していた印鑑は、大きな意思決定をするような重要な場面で活躍してくれていました。思い入れのある大事な印鑑は感謝の気持ちを込め、神社に持って行って供養してもらうとよいでしょう。前述のような印章祈願祭で、行事当日の持ち込みを受け付けている場合もあります。

4. 彫り直し(リサイクル)する方法

実印に登録するような印鑑には高級な素材が使われている場合もあり、捨ててしまうのがもったいないと感じる方もいるかもしれません。しかし、印鑑自体に破損がなければ、彫り直して新しい印面にすることも可能です。これから先も大事に長く使用することができるので、このような場合には彫り直しをしてくれる印章店を探しましょう。

印鑑そのものをなくせるサービスのご紹介

本記事では印鑑の正しい捨て方をご紹介しました。個人の印鑑も企業で用いられる印鑑についても、不要になったら適切に処分をしなければなりません。しかし、名字が変わったり、印鑑が破損したり、その都度印鑑を処分するのには手間がかかることになります。

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