現代のビジネス環境では、チームの効率的なコラボレーションが求められています。グループウェアは、そのニーズに応えるツールとして、多くの企業で利用されています。コストを抑えたい企業にとって、有料のグループウェアは負担となることがあるため、無料のグループウェアが注目されています。本記事では代表的な無料のグループウェアを紹介すると共に、そのメリットとデメリットについて解説します。
なお、Shachihata Cloudでは、電子決裁やグループウェアなどのオフィスツールをまるごと集約しています。機能や実用方法に関する資料は無料でダウンロードできますので、ぜひ導入にお役立てください。
グループウェアには、チャット機能、掲示板機能、スケジュール・タスク管理機能、ドキュメント管理機能、ファイル共有機能などさまざまな機能が含まれ、それぞれのツールによって得意な領域が異なります。以下に、無料で利用可能なグループウェアを紹介し、それぞれの特徴を記述します。
Stock
最もシンプルな情報ストックツールで、ノートの作成、タスク管理、メッセージのやり取りが可能となっています。直感的に使えて、ITに不慣れなユーザーでも簡単に操作可能な他、リアルタイムでの情報共有が容易である点がメリットである一方、複雑なプロジェクト管理には向いていません。
Todoist
リスト形式でタスクを管理するアプリでサブタスクの設定や期限管理が可能です。シンプルで使いやすく、タスクの優先順位を明確にできるメリットがある一方、無料版ではリマインダー機能が利用できない点に注意が必要です。
Trello
カードベースのタスク管理ツールで、ドラッグ&ドロップでタスクの移動が可能な点が特徴です。視覚的にタスクを管理できて使いやすい代わりに、複雑なプロジェクトには向いていません。
Slack
チャットベースのコミュニケーションツールで、チャンネルごとにトピックを管理できるのが特徴です。リアルタイムコミュニケーションが可能で、他のツールとの連携が比較的容易に行える一方、無料版では履歴の保存が制限されるデメリットがあります。
サークルスクエア
サークルやコミュニティ向けのグループウェアでイベント管理機能や掲示板機能、画像やファイル共有機能が使用可能です。シンプルで使いやすい、コミュニティ運営に必要な基本的機能が揃っている一方で、ビジネス用途にはやや不向きという声も聞かれます。
GroupSession
オープンソースのグループウェアでスケジュール管理、ファイル共有、掲示板などが可能で、公的機関や大学などでの導入実績があります。カスタマイズ性が高い一方で、設定や運用にはある程度の技術的な知識が必要になります。
R-GROUP
日本製のグループウェアで、スケジュール管理、タスク管理、ファイル共有などが可能となっています。シンプルで使いやすく、日本語対応がしっかりしているのも特徴です。ただし、機能が基本的なものに限られ、公式ページにサポート体制の案内がないことなどから、導入後の運用を不安視する声もあります。
GRIDY
日本製のクラウド型グループウェアで、スケジュール管理、ファイル共有、掲示板機能などが利用可能です。シンプルで使いやすく、無料で多くの機能を利用できますが、利用可能なストレージ容量が1GBと限られるため、大規模なチームには不向きかもしれません。
無料のグループウェアを導入することで、企業は以下のようなメリットを享受できます。
有料版に比べてコストを大幅に削減できるため、特に中小企業やスタートアップにとっては大きな利点となります。
多くの無料グループウェアはインターフェースがシンプルで、利用者に対する特別なトレーニングを必要とせずに導入できます。小規模なプロジェクトやチームでの使用に際して基本的な機能が揃っていれば、問題なく導入できるでしょう。
一方で、無料のグループウェアには以下のようなデメリットも存在します。
有料版に比べて機能が制限されることが多く、大規模なプロジェクトや高度なカスタマイズが必要な場合には不向きです。自社の用途と照らし合わせて、無料版でできることとできないことを導入前に確認しておきましょう。
ほとんどの無料版ではサポートが限定的であり、トラブルが発生した際に迅速な対応を期待できない場合があります。導入する前に、公式ホームページの情報や問い合わせなどで、サポート体制が十分か確認しておく必要があるでしょう。
無料版ではストレージ容量が限られているため、やり取りするデータ量が多い場合には注意が必要です。特に大規模なチームで運用する場合は気を付けましょう。
無料のグループウェアには、セキュリティ面に不安がある製品がある点にも注意が必要です。導入前に十分なセキュリティ対策が施されているかどうか、しっかり確認しておきましょう。
上記を踏まえ、無料のグループウェアを選ぶ際に注意すべきポイントをまとめると以下のようになります。
チームの規模やプロジェクトの性質に応じて、必要な機能を明確にします。
インターフェースが直感的で使いやすいかを確認します。利用者のトレーニング不要ですぐに導入できるものが理想的です。
既に使用していたり、これから導入しようとしていたりする他のツールとの連携が可能かどうかも重要なポイントです。既に使用頻度の高いツールとの連携がスムーズにいかない場合、業務効率の足を引っ張ってしまう可能性があります。
先述した通り、無料グループウェアにはセキュリティに不安があるケースもあるため、トライアルなどを実施して問題がないか確認することをお勧めします。
まとめ
無料のグループウェアは、コストを抑えつつ効率的なチームコラボレーションを実現するための有力な選択肢です。各ツールの特徴を比較し、自社のプロジェクトやチームに最適なグループウェアを見つけてください。
しかし、本記事で解説したように、無料版には機能やサポートに制限があるため、必ずしもチームのニーズに最適であるとは限りません。特にチームの規模が一定以上だったり、やり取りが頻繁にあったり、トラブル時のサポート体制に不安があったりする場合、有料版を使って業務効率を上げたほうが、長期的に見ればコスト面で優位になることも考えられます。
無料版を選ぶか有料版を選ぶかも含めて、導入に際しては様々なツールを比較した上で、総合的な観点から決めていただければと思います。
シヤチハタが提供する「Shachihata Cloud(シヤチハタクラウド)」は、スケジューラ、タイムカード、掲示板、利用者名簿、ポータルの各機能を標準機能として備えており、オプションとしてiOSカレンダー連携や、大容量のファイルメール便も利用可能です。
無料トライアルも実施していますので、この機会にぜひご利用ください。
社内コミュニケーションを加速するコミュニケーション満足セット
Shachihata Cloudの通常機能に加え、スケジュール共有やTodoリスト、掲示板、利用者名簿などグループウェア機能を追加したプランです。詳しくはこちらから