滞る紙の決裁業務、電子化が急務に
新型コロナウイルス感染症の拡大する最中の2021年1月、清水赤十字病院はペーパーレス化へ大きな一歩を踏み出しました。10年以上院内で検討してきた電子カルテを導入したのです。また、オンライン診療や、入院患者様とご家族のオンライン面会、デジタルサイネージ導入による院内掲示の電子化などを続々と実現。全国の系列病院から「どのようにやっているのですか」と問い合わせが来るまでになりました。
院内でペーパーレス化を順調に進めていたものの、長年定着していた紙の決裁業務については、電子化をどのように導入するべきか頭を悩ませていました。「幹部職員が出張で不在の場合は決裁業務が滞ることも多く、電子決裁導入は急務でした」と大川氏は振り返ります。藤城貴教 病院長が「電子化できるものは、徹底的にしたい」という方針だったことも後押しだったそうです。