Shachihata Cloud 導入事例 シヤチハタ
CASE STUDY

シヤチハタ

情報サービス業
100~499人
500人~
プロダクトマーケティングフィット(PMF)を進めているのが、顧客管理やデータ分析などが可能な業務支援ツールです。社内では、SATORI社のマーケティングオートメーション(MA)ツール「SATORI」と連携させることで、リード獲得前から契約後まで一気通貫した顧客情報管理を可能にしています。

顧客情報管理とニーズ分析を一元化!「Shachihata Cloud」×「SATORI」連携事例

「万年スタンプ台」、「Xスタンパー」、「ネーム」など、捺印の分野で数々の画期的なイノベーションを起こしてきたシヤチハタ。2020年にはクラウド型の電子印鑑・決裁サービス「Shachihata Cloud」をリリースし、リモートワーク時代における押印業務のデジタル化にも貢献してきました。 そんなシヤチハタがプロダクトマーケティングフィット(PMF)を進めているのが、顧客管理やデータ分析などが可能な業務支援ツールです。社内では、SATORI社のマーケティングオートメーション(MA)ツール「SATORI」と連携させることで、リード獲得前から契約後まで一気通貫した顧客情報管理を可能にしています。 今回は、ツール開発およびShachihata CloudとSATORIとの連携に携わった、デジタル認証事業部サービス企画開発課の田中さんにお話を伺いました。

「SATORI」を導入して見込み顧客へのアプローチ強化

──SATORI導入の経緯について教えてください。

これまで弊社では、リード獲得前から契約後まで一気通貫して顧客情報を管理・分析することができないという課題を持っていました。

一気通貫した顧客情報管理ができていないため、自社サイトの来訪者がどのような経路をたどってきたのか、契約にまでつながっているのはどこから入ってきた顧客なのか、といったところが分析できず、顧客流入部分の施策改善に上手く結びつけられていなかったのです。

その課題を解決するためにMAツールの導入を検討し、最終的に弊社で使用するMAツールとして選んだのがSATORIでした。

──数あるMAツールの中からSATORIを選んだのはなぜですか?

そもそもMAツールを導入した目的は、大きく3つあります。①自社サイトの来訪者に対して「どういった経路でリードに繋がったのか」を効果測定するため、②現状の顧客がどのようなニーズを持っているのかを分析するため、③リード獲得のためにメールマガジンを強化するためです。
SATORI以外のMAツールであっても、メールマガジンの強化は可能です。SATORIはそれだけでなく、リード獲得前の情報をIPアドレスから取得してWebサイト内でポップアップを出し、リード獲得につなげるというアプローチにも力を入れられるツールだったため、導入を決めました。

──SATORI導入後、どのような変化や成果がありましたか?

SATORI導入以前にも、見込み顧客獲得のためにWebサイト上でポップアップを出すアプローチは行っていました。しかし、そのポップアップを触った人がどれくらいいるのか、どんな人なのか、といった分析はできておらず、顧客のニーズが把握しきれていなかったのです。SATORIを導入したことによって、自社サイトの来訪者の行動履歴等が取得でき、以前よりもリード獲得につながりやすいアクションが取れるようになりました。
また、メールマガジンの運用と開封率などの状況把握もSFAツールで行っていましたが、SATORIでもメールマガジンの開封率を確認することができ、マーケティング活動を集約することができ作業効率アップしました。
これにより、新たなメールの送信や営業担当者からの架電といった営業活動の流れを作りやすくなり、マーケティングの「獲得」「育成」「管理」の3分野における施策に対してPDCAを回す運用ができるようになりました。

シヤチハタ自社開発の業務支援ツール「Shachihata Cloud」とは?

──Shachihata Cloudが展開する業務支援ツールとはどのようなサービスですか?

顧客の契約内容や稼働状況、営業の商談行動などが可視化でき、CRMやSFAとして活用ができる業務支援ツールです。また、取り込んだ様々なデータを照合して分析を行うことも可能です。2023年11月より弊社及び特定の顧客に参加いただきPMFを実施しており、正式なリリースは、2024年中を予定しています。
Shachihata Cloudは、ソースコードを書いてプログラミングをしなくても、ノーコードで開発ができるのも大きな特徴です。プログラミングが分からない人であっても、データをCSVで取り込んでレポートとして出力したり、データの中からこういう数字を拾ってきたり、といったこともノーコードでできますので、自由度の幅が広がります。

──なぜ業務支援ツールの開発に至ったのでしょうか?

以前は他社のメジャーな営業支援ツールを使用していました。当初の計画では、顧客情報管理を他社の営業支援ツールで行い、ニーズ分析にはまた別のツールを使う予定だったのです。しかし、コストの面での懸念や、顧客情報管理からニーズ分析まで一元化したいと考えたことをきっかけに、Shachihata Cloudの開発に踏み切りました。

──もともと使用していた他社の営業支援ツールからShachihata Cloudへの移行に際して、苦労された部分はありますか?

社内では他社の営業支援ツールの運用が定着していましたので、違和感なく移行させるのはなかなか難しかったです。

まだ営業支援ツールを切り替えてから日が浅く、社内では要望が毎日挙がってきている状態です。自由度がかなり高いが故に、いろいろできすぎて困ってしまっている部分もあります。運用者からの「こういうことがやりたい」というニーズを元にPMFを実施しています。
Shachihata Cloudは今後、正式リリースに向けてさらに改良を進めていきますので、もっともっと使いやすいシステムになっていく予定ですのでご期待いただければと思います。

サービス連携により一気通貫した顧客管理が可能に

──Shachihata CloudとSATORIはどのように連携しているのか教えてください。

まず、SATORIはマーケティングにおけるフロント部分、つまりリード獲得前からリード獲得につながるまでのアプローチを支援してくれるツールです。SATORI側では、それぞれの顧客の流入経路やメール開封率など、顧客の獲得・育成に関わる項目を付与してスコアリングしながら、顧客データを管理しています。

SATORIで獲得した顧客を有効顧客まで育成し、Shachihata Cloudに情報を流すことによって、「どこからの顧客が、どのような契約にいたったのか」を分析が可能になりました。

──SATORIとの連携はShachihata Cloudの開発段階から想定されていたのでしょうか?

いえ、開発の初期段階ではSATORIとの連携は想定していませんでした。ただShachihata Cloud自体は、API連携を可能にしたり、自由度を高く保った開発をしたりと、様々なシステムとの連携ができるように作ってきましたので、SATORIとの連携もスムーズでした。

──Shachihata CloudとSATORIの連携によって、どのような効果が表れましたか?

顧客がどこからやってきたのか、どれくらいの売り上げに繋がったのか、アップセルをするなら何を訴求すればいいのか、といった今まで見えなかった部分が可視化され、施策の改善や営業活動のブラッシュアップがより効果的にできるようになりました。

──Shachihata Cloudに関して、今後の展望をお聞かせください。

弊社では現在、SATORIとの連携でマーケティング及び営業において活用していますが、もちろん他の分野においても顧客管理を含めた分析ができます。その柔軟性と自由度の高さは、Shachihata Cloudの強みだと言えるでしょう。今後はShachihata Cloudはもとより、様々なシステムとの連携を進め、Shachihata Cloudの柔軟性や自由度は保ったまま、求められる機能をしっかりおさえたシステムとしてリリースしていきたいと考えています。
取材協力:
シヤチハタ
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