「日本一紙を使う建設会社」新型コロナがペーパーレス化を後押し
「21世紀になっても、1人1台パソコンがない会社でした」。山下氏によると、2000年代前半になっても一人ひとりにパソコンが配布されることはありませんでした。ようやく配布されてから社内ネットワークはなく、電子メールもない環境で、データの受け渡しは全てUSBでやっていたそうです。当時は「日本一紙を多く使う建設会社なんだ」ということを誇りに持つ人がいるくらいに紙文化が根付いていました。帳票、資料ほぼ全てを紙で出力し、捺印して、保存するのが当たり前。それゆえに、手間と時間がかかるばかりで、書類の保存場所にも困っていました。
紙脱却が大きく前に進むきっかけは東京本社ビルの建て替えが決まった2019年に遡ります。2023年の新社屋完成までに4年間をかけて働き方改革の一環でペーパーレス化とフリーアドレス制導入を、社長の号令のもと目指すことになったのです。翌2020年、新型コロナウイルス感染症が流行し、緊急事態宣言が発令されました。奇しくもこれがペーパーレス化を急速に推し進めるきっかけになりました。
紙脱却が大きく前に進むきっかけは東京本社ビルの建て替えが決まった2019年に遡ります。2023年の新社屋完成までに4年間をかけて働き方改革の一環でペーパーレス化とフリーアドレス制導入を、社長の号令のもと目指すことになったのです。翌2020年、新型コロナウイルス感染症が流行し、緊急事態宣言が発令されました。奇しくもこれがペーパーレス化を急速に推し進めるきっかけになりました。