業務効率化や組織内外におけるコミュニケーションの円滑化を図るために、多くの企業がグループウェアを導入しています。グループウェアの選定は重要であり、適切なツールを選ぶことで生産性が大きく向上します。本記事では、最新のグループウェアを紹介するとともに、それぞれの特徴を比較していますので、グループウェア選びの参考にしていただきたいと思います。
なお、Shachihata Cloudでは、電子決裁やグループウェアなどのオフィスツールをまるごと集約しています。機能や実用方法に関する資料は無料でダウンロードできますので、ぜひ導入にお役立てください。
グループウェアとは、企業や組織のメンバーが協力して作業を行うためのソフトウェアやツールの総称です。これらのツールは、情報の共有、コミュニケーションの促進、プロジェクト管理、スケジュール調整といった、さまざまな機能を提供します。
具体的には、電子メール、カレンダー/スケジュール管理、タスク管理、 ドキュメント管理、チャット/メッセージング、ビデオ会議、ファイル共有といった機能が含まれます。
では、多くの企業において現在使用されているグループウェアにはどのような製品があるのでしょうか。代表的なグループウェアとその特徴を以下に示します。
Google Workspaceは、Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダー、Google Meetなどのツールを提供します。リアルタイムでの共同作業が容易で、クラウドベースのためどこからでもアクセス可能です。シンプルなUIと直感的な操作が可能な点が特徴です。
Desknets NEOは、国産の総合グループウェアです。スケジュール管理、ワークフロー、掲示板など多機能が揃っており、日本企業に適した機能やサポートが充実しています。
Microsoft 365は、Officeアプリケーションとクラウドサービスを統合したグループウェアです。Word、Excel、PowerPointなどの定番ツールに加え、Teamsによるリアルタイムコミュニケーションが可能です。高度なセキュリティ機能と広範なサポートが特徴です。
Shachihata Cloudは、文具メーカーであるシヤチハタ株式会社が提供するグループウェアです。スケジュール管理、ファイル共有、タスク管理などの基本機能に加え、ワークフロー機能があるのも特徴です。日本語でのサポートと、シンプルで使いやすいユーザーインターフェースが特徴となっています。
Cybozu Officeは、スケジュール管理やファイル共有、タスク管理を中心とした国産のグループウェアです。日本企業向けに設計されており、導入と運用のしやすさが特徴です。
SAP Jamは、エンタープライズ向けのコラボレーションツールです。ビジネスプロセスの統合やリアルタイムのコラボレーションをサポートし、グローバル企業に適しています。
Confluenceは、チームが知識を共有し、共同作業を行うためのプラットフォームです。ドキュメント作成やプロジェクト管理に強みを持ち、開発元のAtlassian社の他のツールとの連携も容易です。
Wrikeは、プロジェクト管理とコラボレーションのためのツールです。タスク管理、ガントチャート、リアルタイムのコラボレーション機能を備えており、柔軟なプロジェクト管理が可能です。
Chatworkは、日本企業が開発したビジネスチャットツールです。タスク管理機能やビデオ通話機能が統合されており、日本企業に特化したサポートが魅力です。使いやすいユーザーインターフェースと手頃な価格も評価されています。
Asanaは、プロジェクト管理に特化したツールです。タスクの可視化、進捗管理、チームメンバー間のコミュニケーションを円滑にします。シンプルなデザインと使いやすさが人気です。
Trelloは、カードベースのタスク管理ツールです。プロジェクトの進行状況を視覚的に管理でき、柔軟なカスタマイズが可能です。シンプルな操作感が特徴で初心者にも使いやすくなっています。
Slackは、チームコミュニケーションに特化したツールです。チャットベースのインターフェースにより、迅速な情報共有が可能です。多くの外部アプリと連携でき、カスタマイズ性が高いのも特徴です。
Boxは、クラウドストレージとコンテンツ管理に強みを持つツールです。ファイルの共同編集やドキュメントのバージョン管理が可能で、企業の情報管理に適しており、高度なセキュリティ機能も備えています。
Dropbox Businessは、クラウドストレージとファイル共有に特化したツールです。大容量のデータを安全に保管・共有でき、複数のデバイスからアクセスが可能です。外部アプリとの連携も充実しています。
ツール名 | Shachihata Cloud | Chatwork | Trello | Cybozu Office | Confluence | Wrike | Asana | Slack | Box | Dropbox Business | Google Workspace | Desknets NEO | Microsoft 365 | SAP Jam |
メール機能 | × | × | × | 〇 | × | × | × | × | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
スケジュール管理 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タスク管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ドキュメント管理 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャット・メッセージング | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ビデオ会議 | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × | △ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ファイル共有 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
価格 | 安 | 安 | 安 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 | 高 | 高 |
グループウェアは機能が多ければ良いというわけではありません。選ぶ際には、以下のポイントに注意してください。
自社のニーズに合った機能を持つツールを選びましょう。たとえばプロジェクト管理が重視される場合に、コミュニケーション機能に特徴があるツールを選んでも大きな効果は見込めないでしょう。
グループウェアの導入にはコストがかかります。自社の予算内で最も効果的なツールを選ぶことが重要です。
従業員が使いやすいツールを選ぶことで、導入後の定着率が向上します。特にツールの扱いに慣れていない方が多い場合は、ユーザーインターフェースが直感的で操作が簡単なほうが望ましいでしょう。
機密情報を扱う場合、高度なセキュリティ機能を持つツールを選びましょう。特にクラウドベースのツールではセキュリティが重要です。
導入後のサポートが充実しているか、カスタマイズが可能かも重要なポイントです。特に日本企業向けのサポートが充実しているツールを選ぶと安心です。
グループウェアの選定は、企業の業務効率を大きく左右する重要事項です。今回紹介した14ツールにはそれぞれ特徴があるため、自社のニーズに最も合ったものを選ぶことが求められます。目的や必要な機能、予算、使いやすさ、セキュリティなどを総合的に考慮して最適なグループウェアを選びましょう。
▼グループウェアの選び方を詳しく知りたい方はこちら
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情報共有やコミュニケーションを行うツールとして、グループウェアは多くの企業で活用されています。本記事ではグループウェアに必要な機能、導入のメリットとデメリット、さらにグループウェアを選ぶ際の注意点などを解説します。
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